のど のバックアップ差分(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

  • 追加された行はこの色です。
  • 削除された行はこの色です。
> 構造についての詳細は、[[咽頭]]と[[喉頭]]の項目にあります

 ''のど''とは、[[口]]の奥につながっている部分で、口から飲み込んだ食べ物が通るところ。一般名であり、解剖学的には[[咽頭]](いんとう)と[[喉頭]](こうとう)の2つの部分をあわせたもの、あるいはそのうちのどちらか一方を「のど」と呼ぶ。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|日常|咽、喉、咽喉(*1)|のど|
|英語|単数|throat|ス''ロ''ート|

> *1 咽頭を指す場合には「咽」、喉頭を指す場合には「喉」、咽頭と喉頭をあわせて呼ぶ場合には「咽喉」などの漢字をあてて、それぞれ「のど」と読ませることがある。

 咽頭と喉頭をまとめて「のど」として見てみると、のどの上の端は、[[鼻腔]](=[[鼻の穴]]の空洞)とつながり、中ごろで[[口腔]](=[[口]]の中)とつながり、下端では2つに分かれ、[[食道]]と、[[気管]]につながっている。つまり、飲み込んだ食べ物も通るし、肺に出入りする空気も通る交差点のような部分である。

 このうち[[咽頭]]は、鼻腔と口腔の奥につながっている場所で、下端では[[食道]]→[[胃]]につながっている部分のこと。下部では咽頭の前方に[[気管]]→[[肺]]につながっている分岐があるが、分岐した先の気管側の部分が、[[喉頭]]である。喉頭は、その上端で咽頭につながり、下部では気管につながる。声を出す[[声帯]]は喉頭にある。

 つまり、咽頭は、食べ物と空気が両方通るところで、喉頭は空気だけが通る。

>  飲み込んだ食べ物は、口から[[消化管]]([[口腔]] → [[咽頭]] → [[食道]])へとすすみ、空気は、鼻から[[気道]]([[鼻腔]] → [[咽頭]] → [[喉頭]] → [[気管]])へとすすむ。



#br
> カテゴリー: [[頭頚部>category/頭頚部]] | [[消化器系>category/消化器系]] | [[呼吸器系>category/呼吸器系]] | [[解剖学用語でない>category/解剖学用語でない]]

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。