大脳脚

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 大脳脚とは、の部位の名前。大脳の下側に脳幹がつながる根元のところで、前からみると大脳から左右一対のあし()が生えているようになっている部分。大きさは数cm程度の小さな部分。大脳の一部ではなく、脳幹の中脳の一部。中脳の前部(腹側)にある。

目次
 

狭い意味の大脳脚

 狭い意味の大脳脚は、中脳のもっとも腹側にある、左右が大きく張り出した場所をさす。この場所は動物の進化にともなって大脳皮質が発達したのにあわせてできてきた場所で、大脳皮質から脳幹脊髄へ伸びる大量の神経線維錐体路など)が束になってできている。

言語表記発音、読み方
日本語医学大脳脚だいのうきゃく
大脳脚底*だいのうきゃくてい
英語cerebral peduncle**レブラル・ペンクル
ラテン語・英語crus cerebri(英語読み)クス・セーブリ
(ラテン語読み)クルス・ケレブリ
* 「大脳脚」を広い意味で使う場合、狭い意味の大脳脚の場所を示すには、大脳脚底と呼ぶ
** 日本語の「大脳脚」同様、広い意味でも狭い意味でも使われることがある

広い意味の大脳脚

 広い意味の大脳脚は、狭い意味の大脳脚の場所に加え、その背側のとなりにある中脳被蓋も含む。中脳水道より腹側すべてを指す。このとき、狭い意味の大脳脚を指すときは大脳脚底と呼ぶ。

言語表記発音、読み方
日本語医学大脳脚だいのうきゃく
英語cerebral peduncle*レブラル・ペンクル
ラテン語・英語pedunculus cerebri(英語読み)ペンキュラス・セーブリ
(ラテン語読み)ペドゥンクルス・ケレブリ
* 日本語の「大脳脚」同様、広い意味でも狭い意味でも使われることがある

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