頚神経叢
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
頚神経叢とは、脊髄神経がつくる神経叢のひとつで、第1頚神経~第4頚神経(C1~C4)の前枝を中心につくる。頚部の側面にあり、頚部の筋や皮膚知覚を支配する。
用語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 頚神経叢 | けいしんけいそう |
英語 | cervical plexus | サーヴィカル・プレクサス | |
ラテン語 | plexus cervicalis | プレクスス・ケルウィカリス |
頚神経叢には、第11脳神経の副神経の一部が合流し、ここから僧帽筋や胸鎖乳突筋を支配する枝が出る。また、頚神経ワナと呼ばれる吻合部をつくり、ここから舌骨下筋群を支配する枝を出す。また、横隔膜の運動などを支配する横隔神経も頚神経叢から出る。
脊髄神経の頚神経叢は、C1~C4前枝がつくる。脊髄神経の後枝は神経叢には加わらない。頚神経の残りの前枝(第5頚神経から第8頚神経の前枝)は第1胸神経とともに腕神経叢をつくり、上肢とその周辺を支配する。