スフィンゴミエリン のバックアップ差分(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 ''スフィンゴミエリン''とは、[[脂質]]の1グループの物質で、[[細胞膜]]などの[[脂質二重膜]]を構成している物質。名前の由来は、[[スフィンゴ脂質]](スフィンゴリピッド)に含まれていて、[[有髄神経線維]]の[[ミエリン鞘]](髄鞘)をつくっている[[ミエリン]]の主成分であることから。リン酸を含んでいるので、[[リン脂質]]の一種でもある。

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|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|スフィンゴミエリン|スフィンゴミエリン|
|>|英語|sphingomyelin (*1)|ス''フィ''ンゴマイエリン|
> *1  脂質のグループ名と考えて単数形で使ったり、何種類かの物質を呼ぶ言い方なので、複数形で使ったり、いろいろ
|>|英語|sphingomyelin* |ス''フィ''ンゴマイエリン|


| * 脂質のグループ名と考えて単数形で使ったり、何種類かの物質を呼ぶ言い方なので、複数形で使ったり、いろいろ |f

 スフィンゴミエリンは、特定の構造を持っている何種類かの物質の総称で、共通点は[[セラミド]]に[[リン酸]]が結合し、その先に別の何かが結合した形の物質である。「何か」には、[[コリン]]や[[エタノールアミン]]など。リン酸が入っているので、[[リン脂質]]に分類される。また、セラミドとは、[[スフィンゴシン]]に[[脂肪酸]]が結合したものである。スフィンゴシンが入っている脂質を[[スフィンゴ脂質]]というので、それにも該当する。また、スフィンゴシンとリン酸が両方入っているものを[[スフィンゴリン脂質]]というので、それにも該当する。ちなみに、スフィンゴリン脂質には、スフィンゴミエリンだけが含まれる。

 スフィンゴミエリンには、リン酸と結合しているのがコリンかエタノールアミンのどちらか、スフィンゴシンと結合している脂肪酸が何か、などによって区別できる多くの種類の物質がある。


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> カテゴリー: [[神経系>category/神経系]] | [[神経組織>category/神経組織]] | [[物質名>category/物質名]]


 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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