ダグラス窩 のバックアップソース(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
 ''ダグラス窩''とは、または、''直腸子宮窩''とは、[[直腸]]と[[子宮]]を上から覆っている[[腹膜]]が、それらの[[臓器]]の間のすき間に入りこんでできる、深いくぼみのこと。立った姿勢([[立位]])では、[[腹膜腔]]([[腹腔]]で、腹膜に囲まれる空間)の中でもっとも低い場所になるので、腹膜に病気が及んだときに[[腹水]]がたまる場所。男性でこれに相当する[[直腸膀胱窩]](直腸と[[膀胱]]との間にある)を、慣用的にダグラス窩と呼ぶこともあるかもしれない。

 [[直腸]]、[[子宮]]、[[膀胱]]など、[[腹腔]]の下部にある[[臓器]]([[骨盤内臓器]])では、[[腹膜]]が臓器の上半分だけを覆っている。腹膜が並んだ臓器の表面に貼り付くので、臓器のでこぼこに沿って、腹膜も上下し、臓器と臓器のすき間では、腹膜が深く入り込む。この入り込みかたは、直腸と子宮の間(直腸子宮窩)がもっとも深い。
 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。