パラクリン のバックアップ差分(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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> [[傍分泌]]でこの項目を参照しています ''パラクリン''とは、または ''傍分泌''とは、[[分泌]]の形式のひとつ。「ある細胞から分泌された物質がどの細胞に効果をおよぼすか」について分類したとき、分泌する細胞と効果を受ける細胞とがごく近くにある場合のこと。あるいはすぐ近くの細胞にしか効果がないこと。パラクリンは、分泌された物質が栄養分などのように、どの細胞でも必要なものではなく、[[成長因子]]、情報伝達物質などのように、決まった細胞にだけ効果をあたえる物質のときに使う言葉。 |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|[[パラクリン]]|パラクリン| |~|~|[[傍分泌]]|ぼうぶんぴつ| |英語| |paracrine (*1)|''パ''ラクライン| > *1 para- は、隣の、そばの、の意味。crine は、分泌することをさす。それを漢字で表記したものが傍分泌。パラクリンも、傍分泌も、どちらも使う ** 内分泌との関係 [#i8906597] [[内分泌]](エンドクリン)は、体の内側(endo- エンド~)に物質を分泌(crine)することなので、内分泌の言葉の本来の意味からすれば、パラクリンも内分泌のうちの一種である。しかし、内分泌の意味をもっと狭くし、パラクリンを内分泌に含めない場合が多い。狭い意味の内分泌は、血流を介して、体の中の遠くの臓器に効果を及ぼすものだけをよぶ。 > 内分泌は、[[ホルモン]]の発見とともにうまれた古い概念で、当時は、パラクリンの概念がなく、内分泌といえば、分泌された物質が血液中に入り込み、血流に乗って体の遠く離れた別の臓器にはたらくもの(=ホルモン)を指していた。そのため、この意味のねじれが生まれた。 #br > カテゴリー: [[腺>category/腺]] | [[分泌>category/分泌]]