レプチン のバックアップソース(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
 ''レプチン''とは、全身の[[脂肪組織]]([[白色脂肪]])にある[[脂肪細胞]]から[[分泌]]される[[ホルモン]]。[[アミノ酸]]146コからなる[[ポリペプチド]]の[[ペプチドホルモン]]である。食欲を抑え、肥満にならないように働くホルモン。反対に、食欲を刺激するホルモンは、[[グレリン]]。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|>|レプチン * |
|>|英語|leptin|''レ''プティン|

| * |  レプチンに似ている用語。[[レクチン]]は糖に結合する[[タンパク質]]で、植物に含まれているのを食べると毒になる場合がある。[[レシチン]]は、[[リン脂質]]の一種で、[[ホスファチジルコリン]]の別名。体のリン脂質の半分を占める |f

 [[分泌]]されたレプチンが[[視床下部]]の満腹中枢などにあるレプチン[[受容体]]に結合すると、食欲を抑える働きがある。また、交感神経を活発にし、体温を上げ、運動を増やして、エネルギーを消費させる。[[脂肪細胞]]では、脂肪の蓄積量が増えると、レプチンの分泌量が増える。これらの働きにより、肥満を抑制する働きがある。

 レプチンは1990年代に見つかった新しいホルモン。もともと、[[マウス]]で、ある[[遺伝子]]が壊れると病的な肥満になるということがわかり、その遺伝子は肥満遺伝子(ob遺伝子)と名付けられたが、のちに、その遺伝子がコードしている[[分泌タンパク質]](レプチン)が肥満の抑制に重要な働きをしていることが突き止められた。

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