主細胞 のバックアップソース(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
''主細胞''とは、いくつかの[[器官]]で名付けられている[[細胞]]の名前。同じ細胞がいろいろな器官にいるわけではなく、同じ名前の別の細胞。大抵の場合、その器官で主な働きをになう細胞である。 #contentsx * 胃の主細胞 [#kfe41e60] [[胃]]の''主細胞''とは、[[胃粘膜]]の[[胃腺]]([[固有胃腺]]、[[胃底腺]])にある。胃腺の[[上皮]]には何種類かの[[細胞]]がいるが、そのうち、胃の[[消化酵素]]([[ペプシン]])の[[前駆体]]である[[ペプシノーゲン]]を[[分泌]]する細胞。主細胞は、[[管状]]で細長い[[胃腺]]の一番奥に多い。 [[胃腺]]には主細胞以外に、[[塩酸]]を[[分泌]]する[[壁細胞]]もいて、主細胞から分泌された[[ペプシノーゲン]]は塩酸にあうと分解されて[[ペプシン]]になる。 * 上皮小体(副甲状腺)の主細胞 [#d4273f69] [[上皮小体]]([[副甲状腺]])の''主細胞''とは、上皮小体でもっとも多い[[細胞]]で、[[上皮小体ホルモン]](パラトルモン、パラソルモン)を[[分泌]]する細胞。 * 精巣上体、精管の主細胞 [#ha624216] [[精巣上体]](副睾丸)や[[精管]]の''主細胞''とは、精巣上体の[[精巣上体管]]や精管の[[上皮]]をつくる[[細胞]]。[[多列円柱上皮]]の[[円柱細胞]]で、[[内腔]]に面した表面には、[[不動毛]]と呼ばれる長い[[微絨毛]]が生えている。