多列上皮 のバックアップ差分(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 ''多列上皮''とは、[[上皮]]の分類のひとつで、[[細胞]]の配列のしかたによるもの。上皮の中に[[細胞]](核)が2列以上に並ぶように見える。

 多列上皮は、[[細胞]]が1層に並ぶ[[単層上皮]]と、細胞が何層にも積み重なる[[重層上皮]]の中間的な性質の[[上皮]]。 上皮の断面を[[顕微鏡]]で見ると、上皮の底面をつくる[[基底膜]]の近くから、上皮の表面の近くまで、細胞が(あるいは[[細胞核]]が)何層にも層をなしているように見えるので、一見、[[重層上皮]]のような外見。ただし、重層上皮では細胞がほんとうに積み重なっているのに対し、多列上皮ではすべての細胞が基底膜に接していて、細胞により背の高さ(縦の長さ)が異なるためにそう見えるだけというのがわかっている。背の高い細胞が上皮の壁をつくり、上皮の機能をになっていて、背の低い細胞は、予備の細胞のことが多い。背の低い細胞は上皮の[[基底部]]にあることから、[[基底細胞]]という。

 多列上皮では、上皮の表面に達する、背の高い方の[[細胞]]の形が、大抵の場合、[[円柱]]形である。詳しい呼び名は[[多列円柱上皮]]であるが、円柱が省略されることもある。

 
 

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