後頭骨 のバックアップソース(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
#author("2018-01-30T17:00:06+09:00","","")
 ''後頭骨''とは、[[頭蓋骨]]のひとつで、[[頭蓋]]の中で、後方に盛り上がっているあたりより下の部分をつくっている[[骨]]。下部では[[脊髄]]が通る穴が開いていて、また、[[背骨]]([[頚椎]])との間の[[関節]]があるのも後頭骨である。後頭骨は中央に1コある。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[後頭骨]]|こうとうこつ|
|>|英語|occipital bone|オク''スィ''ピタル・''ボ''ウン|
|>|ラテン語|os occipitalis |オス・オキピタリス|

 [[頭部]]のうち、後頭骨のある位置に対応する[[皮膚]]の場所のことを[[後頭部]]という。



|300|c
|&ref(occipital_bone.gif,nolink,後頭骨);|
| ''図:後頭骨(黄色)''((Source: [[an illustration by Alan Hoffring provided by National Cancer Institute, USA>http://visualsonline.cancer.gov/details.cfm?imageid=4277]], reproduced and modified.)) &br;  頭部の左側から[[頭蓋]](頭蓋骨)をみたところ。黄色をつけてある後頭骨に図中で接している骨は、左から順に[[蝶形骨]]、[[頭頂骨]]、[[側頭骨]] |f

 後頭骨は上部では左右の[[頭頂骨]]に接し、下部では左右の[[側頭骨]]に挟まれるように接している。これらは脳を囲む[[頭蓋冠]]をつくっている。後頭骨は前方で[[蝶形骨]]にも接する。これらの骨の間の結合は、[[縫合]]と呼ばれる動かない[[関節]]([[不動結合]])。後頭骨と頭頂骨との間の結合を[[ラムダ縫合]]と呼ばれる。

 後頭骨はまた、[[椎骨]]との間で[[関節]]を作っていて、[[頭部]]を支える骨でもある。[[頭蓋]]の下面の中央部は後頭骨でできていて、ここに[[脊髄]]が通る穴([[大後頭孔]]または大孔)があり、その左右には、第1頚椎([[環椎]])との間で関節をつくる[[後頭顆]]がある。

 後頭骨の頭蓋内面は大きなくぼみになっていて([[後頭蓋窩]])、ここには主に[[小脳]]がはまり込んでいる。


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