ワルダイエルの咽頭輪

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~

咽頭リンパ輪扁桃輪リンパ咽頭輪でこの項目を参照しています

 ワルダイエルの咽頭輪とは、のど(→咽頭)の壁に、リンパ系器官である扁桃(扁桃腺)がぐるりと囲むように輪状に並んで配列しているのを全体として呼ぶ言い方。名前は、ドイツの解剖学者 ハインリヒ・ワルダイエルから。

言語表記発音、読み方
日本語医学ワルダイエル(の)咽頭輪ワルダイエル(の)いんとうりん
ワルダイエル(の)扁桃輪ワルダイエル(の)へんとうりん
ワルダイエル輪ワルダイエルりん
ワルダイエル環ワルダイエルかん
咽頭リンパ輪いんとうリンパりん
リンパ咽頭輪リンパいんとうりん
扁桃輪へんとうりん
英語Waldeyer's throat ringワルイアーズ・スート・ング
Waldeyer's tonsilar ringワルイアーズ・ンスラー・ング
Waldeyer's ringワルイアーズ・ング
pharyngeal lymphatic ringファンジアル・リンファティック・ング
tonsilar ringンスラー・ング
- さまざまな言い方があり、どの名称が正式というわけではない。最近の傾向として、特定の人名がついた呼び方は嫌う傾向がある(人名では、その構造が何を指すのか聞いただけではピンと来ない)ので、人名の付かないほうで覚えておくとよいかも
- ドイツ人名である「ワルダイエル」を実際のドイツ語読みに近く「ヴァルダイアー」と表記することもある

 ワルダイエルの咽頭輪を構成する1つ1つの扁桃には、場所によって名前がついていて、口蓋扁桃(咽頭の前側壁、口腔と咽頭の移行部)、舌扁桃(咽頭の前壁、舌根部=舌の根元)、咽頭扁桃(咽頭の後壁、鼻腔との移行部)、耳管扁桃耳管の開口部付近の後側壁)などがワルダイエルの咽頭輪を構成している。

 扁桃とは、その場所に侵入してきた異物(細菌など)が体の免疫システムと触れ合う場所で、異物を認識し、これを攻撃する準備をするための場所。ワルダイエルの咽頭輪では扁桃が咽頭の壁に配列しているので、鼻や口から侵入してきた異物が消化管気管に入っていくのをチェックする場所だと考えられている。

カテゴリー: 循環器系 | リンパ系 | 咽頭 | 頭頚部 | 人名付

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。