棘下筋 のバックアップ差分(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 ''棘下筋''とは、[[肩]]の後ろにある[[筋]]で、[[肩甲骨]]から[[上腕骨]]を支える筋のひとつ。肩甲骨の[[棘下窩]]からおこるのでこの名がある。

*** 位置、起始と停止 [#k160e25b]
 棘下筋は、[[三角筋]]に深層にある[[肩]]の[[深層]]の筋。背中側から棘下筋をみると、[[肩甲骨]]の背面の広い部分([[肩甲棘]]より下の部分=[[棘下窩]])から、肩に向かって進み、肩関節の外側に進む。

 [[起始]]は[[棘下窩]]の広い範囲で、肩の[[三角筋]]の[[深層]]で[[停止腱]]になり、[[肩関節]]を後ろから回りこむように包み、[[上腕骨]]の[[大結節]]の中部に[[停止]]する。腱が肩関節を囲むところで、[[棘上筋]]、[[小円筋]]、[[肩甲下筋]]の腱とあわさり肩関節を包む帯状の腱([[ローテーターカフ]]、[[肩回旋筋腱板]])をつくる。

*** 働き [#t47e460a]
 棘下筋の[[腱]]は[[肩関節]]を後ろから回りこんで[[上腕骨]]につくので、棘下筋が収縮すると、[[上腕]]を後ろに引き(=[[伸展]])、また上腕を外向きに回転する(=[[外旋]])働きがある。また、[[ローテーターカフ]]をつくる他の筋とともに上腕骨を肩関節に引き付け、支える作用がある。

*** 支配神経と血管 [#m38205a5]
 [[腕神経叢]]の[[肩甲上神経]]。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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