横隔神経 のバックアップソース(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
#author("2020-02-10T17:38:42+09:00","","") ''横隔神経''(おうかくしんけい)とは、[[頚部]]から[[胸部]]に下がって[[横隔膜]]や[[心膜]]などに行く[[神経]]。働きは、横隔膜の[[運動]]を制御し、心膜、横隔膜などの[[感覚]]を伝える。左右1対ある。 横隔神経は、[[脊髄]]から出る[[脊髄神経]]のうち、[[頚部]]の[[頚髄]]から出る[[頸神経]]に由来する[[神経]]で、頸神経によってつくられる[[神経叢]]([[頚神経叢]])から出る。横隔神経をつくっている神経を脊髄までさかのぼると、脊髄神経の第3,4頚神経(C3,C4)が中心で、第5頚神経(C5)も加わる。 横隔神経は、[[頚部]]の側面から始まり、[[胸郭上口]](第1[[肋骨]]に囲まれた[[胸腔]]の上にある穴)を通って胸腔に入り、[[縦隔]]([[心臓]]や大血管のある中央部)とその左右の[[肺]]との間のすき間を下に進んで、横隔膜に達する。