線条体 のバックアップソース(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
 ''線条体''とは、[[大脳]]の深部にある[[神経核]]([[神経細胞体]]の集まり)= [[大脳基底核]]に含まれる神経核のひとつ。おもに運動の無意識的な調節に関わり、いわゆる[[錐体外路系]]の中枢である。[[尾状核]]と[[被殻]]という2つの神経核からなり、これらを合わせて呼ぶ時の名前。線状体は間違い。

 線条体は、見かけ上は[[尾状核]]と[[被殻]]という2つの[[神経核]]に分かれていて、その間は[[内包]]によって隔てられている。[[胎児]]において、線条体は、はじめは1つの神経核としてできるが、出生前後に[[大脳皮質]]と他の部位をつなぐ[[神経線維]]([[投射線維]])ができてくるときに、線条体を貫通してのびていくために、2つに分かれてしまう。[[内包]]は、線条体を2つに分ける神経線維の束でできている。

- [[被殻]]は[[淡蒼球]]と並んでいて、被殻と淡蒼球を合わせて、[[レンズ核]]という言い方もする。
- 無意識の運動をうまく制御できなくなるハンチントン病では、線条体(特に尾状核)の[[神経細胞]]が働かなくなっている。
- 線条体には、[[大脳皮質]]や[[中脳]]の[[黒質]]から[[神経線維]]がのびてきている。線条体からのびる神経線維は、隣にある[[淡蒼球]]に届く。
 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。