耳下腺 のバックアップソース(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
 ''耳下腺''とは、[[唾液]]を[[分泌]]する[[唾液腺]]のひとつで、[[耳]]の下あたりにある。[[顎下腺]]、[[舌下腺]]と合わせて、三大唾液腺と呼ばれ、そのなかで一番大きい。おたふくかぜ(ウイルス性耳下腺炎)のときに[[炎症]]がおきてはれるところ。

 耳下腺があるのは、[[外耳道]](耳の穴)の前下方で、[[咀嚼筋]]である[[咬筋]]のあるあたり。咬筋よりも表層にある。大きさは上下に数cm。耳下腺の[[導管]]([[耳下腺管]])はそこから前方にのびて、[[唾液]]を分泌する場所は、[[口腔前庭]](口のなかの[[歯]]よりも外側、[[くちびる>口唇]]側の部分)、上の奥歯(第2[[大臼歯]])の近くである。

 耳下腺から[[分泌]]される[[唾液]]は、3つの[[大唾液腺]]でもっともドロドロしない唾液で、[[アミラーゼ]]などの[[消化酵素]]を含む。分泌の刺激を伝える[[神経]]は、三大唾液腺のうち、耳下腺だけが[[舌咽神経]](第9脳神経)で、他の二つは[[顔面神経]](第7脳神経)。

 

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