舌 のバックアップ差分(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 ''舌''とは、口の中([[口腔]])の下側([[口腔底]])にある、主に[[横紋筋]]でできた突起の[[器官]]。役割は、食べものを噛んだり([[咀嚼]])、口からのど([[咽頭]])に送ったりするときの補助や、言葉をしゃべるときにいろいろな音を出す([[構音]])ことなどいろいろ。また、舌の表面には味を感じる感覚装置([[味蕾]])もあるので、[[感覚器]]でもある。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|舌|ぜつ、した (*1)|
|>|英語|tongue|''タ''ング|
|>|ラテン語|lingua|リングア|
|>|ギリシャ語|grossa|グロッサ|
> *1  解剖学では「ぜつ」と読むことが多い

 舌の筋は[[随意筋]]なので、意識的に動かせる。舌の筋をまとめて[[舌筋]]という。舌筋は、2通りに分けることができる。[[舌骨]]や[[下顎骨]]などと舌をつなぎ、舌の位置を変える筋([[外舌筋]])と、舌の内部だけで走り、舌の形を変えるのに働く筋([[内舌筋]])。これらの筋は、[[脳神経]]のひとつである[[舌下神経]](第XII脳神経)によって[[支配]]されている。

 表面は、口腔の上皮と同じ[[重層扁平上皮]]でおおわれているが、舌の上面([[舌背]])を中心に、[[舌乳頭]]という細かな凹凸が発達し、一部の舌乳頭には味覚を感じとる[[味蕾]](みらい)という装置がついている。[[感覚器]]でもある。


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> カテゴリー: [[消化器系>category/消化器系]] | [[感覚器>category/感覚器]] | [[体の部位>category/体の部位]] | [[口>category/口]] | [[器官>category/器官]] | [[頭頚部>category/頭頚部]]


 
 

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