蝸牛 のバックアップ差分(No.3)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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#author("2020-02-19T14:14:38+09:00","","") #author("2020-02-20T12:57:25+09:00","","") ''蝸牛''(かぎゅう)とは、一般には「カタツムリ」と読むが、体の構造で蝸牛と呼ばれているのは、[[耳]]の奥の[[内耳]]にある[[聴覚]]の[[感覚器]]のこと。カタツムリの殻のように一方がとんがった渦巻き形をしているのでこう呼ばれる。ただし、蝸牛は[[頭蓋骨]]の[[側頭骨]]の内部に完全に埋まっていて、カタツムリの殻の形をした[[骨]]があるわけではなく、その骨にカタツムリ形(渦巻き状)の穴が空いている。蝸牛の渦巻き状の空洞には、[[蝸牛管]]という膜でできた管が入っていて、蝸牛管の中には音を検知する[[らせん器]](コルチ器)がある。 蝸牛の形は[[骨]](でできた壁)によってつくられてるので[[骨迷路]]、その中にある[[蝸牛管]]は[[膜]]でできているので[[膜迷路]]という。 蝸牛のことを一般には、[[蝸牛殻]](かぎゅうかく)と呼んで、その中にある[[蝸牛管]]と区別することもあるが、医学・解剖学では蝸牛殻はあまり使わないcochlear。 蝸牛のことを一般には、[[蝸牛殻]](かぎゅうかく)と呼んで、その中にある[[蝸牛管]]と区別することもあるが、医学・解剖学では蝸牛殻はあまり使わない。 蝸牛の内部の[[らせん器]]で感じ取った音の情報は、らせん器と[[脳]]をつなぐ[[神経]]([[蝸牛神経]]、第8脳神経の一部)で脳まで伝えられる。この神経は、蝸牛の中では渦巻きの軸に当たる場所([[蝸牛軸]])を通って出ていくが、この神経の[[神経細胞体]]は蝸牛軸の周囲部にあって、[[らせん神経節]]という。