蝸牛

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~

 蝸牛とは、一般にはカタツムリのことだが、体の構造で蝸牛と呼ばれているのは、の奥の内耳にある聴覚感覚器のこと。カタツムリの殻のように一方がとんがった渦巻き形をしているのでこう呼ばれる。ただし、蝸牛は頭蓋骨側頭骨の内部に完全に埋まっていて、その骨にカタツムリ形(渦巻き状)の穴が空いている。蝸牛の渦巻き状の空洞には、蝸牛管という膜でできた管が入っていて、蝸牛管の中には音を検知するらせん器(コルチ器)がある。

言語表記発音、読み方
日本語医学蝸牛かぎゅう *
一般蝸牛殻 **かぎゅうかく
うずまき管 ***うずまきかん
英語・ラテン語cochleaクリア
*蝸牛の一般的な読み方は「かたつむり」だが、解剖学用語のときには「かぎゅう」と読む
**蝸牛と、蝸牛の内部にある蝸牛管を区別するために、蝸牛のことを蝸牛殻と呼ぶことがあるが、医学、解剖学ではあまり使わない
***うずまき管は、蝸牛管の意味で使うことの方が多い。蝸牛の意味でうずまき管を使うときは、蝸牛管のことをうずまき細管と呼ぶ

 蝸牛の形は(でできた壁)によってつくられてるので骨迷路、その中にある蝸牛管でできているので膜迷路という。

 蝸牛の内部のらせん器で感じ取った音の情報は、らせん器とをつなぐ神経蝸牛神経、第8脳神経の一部)で脳まで伝えられる。この神経は、蝸牛の中では渦巻きの軸に当たる場所(蝸牛軸)を通って出ていくが、この神経の神経細胞体は蝸牛軸の周囲部にあって、らせん神経節という。

カテゴリー: 感覚器 | | 頭頚部

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。