血漿 のバックアップ差分(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 ''血漿''とは、[[血液]]中の液体成分のこと。血液から[[血球]]と呼ばれる[[細胞]]([[赤血球]]、[[白血球]]など)だけをすべて取り除いた残りのもの。

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|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|血漿 (*1)|けっしょう|
|日本語|医学|血漿* |けっしょう|
|>|英語|blood plasma|ブ''ラ''ッド・プ''ラ''ズマ|
|~|~|plasma|プ''ラ''ズマ|
> *1  血漿の漿は、[[漿液]]から来ていて、「血液の漿液」の意味


| * 血漿の漿は、[[漿液]]から来ていて、「血液の漿液」の意味 |f



 血漿には、たくさんの[[蛋白質]]、[[糖]]類、塩類などが溶けている。[[血清]]とは成分が異なっている(下の「血漿と血清」の節を参照)。

** 血漿とリンパ液、組織液 [#w65af7d5]
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* 血漿とリンパ液、組織液 [#w65af7d5]
 血液が体中の[[毛細血管]]に運ばれると、毛細血管の壁からは、血漿だけが血管の外側ににじみ出していって組織に栄養が供給されるが、血球は血管内に残る。にじみ出した血漿は、組織中の細胞外を満たす[[組織液]]になる。つまり、組織液の成分は血漿と似ている。

 組織液は、再び血管や[[リンパ管]]に入っていくので、リンパ管の中の液体である[[リンパ液]]の成分も、血漿と似ている。

** 血清と血漿 [#md07d464]
* 血清と血漿 [#md07d464]
 血漿が、体内を流れている血液で、細胞以外の液体の部分を指すのに対し、血清は、血液を体外に放置したときに、血球などが凝固する部分と液体に分かれたときの液体の部分を指す。

 血液の凝固は、血漿に含まれている一部の蛋白質([[フィブリン>フィブリノーゲン]])が結合しあい、沈殿することで起こる。つまり、血清と血漿は血球が含まれていないことは同じだが、血清には、血漿には含まれているフィブリノーゲンやそれと一緒に凝固する成分が含まれていない。


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> カテゴリー: [[循環器系>category/循環器系]] | [[一般構造>category/一般構造]] | [[血液>category/血液]] | [[結合組織>category/結合組織]] | [[液体>category/液体]]


 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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