軟骨基質 のバックアップソース(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
 ''軟骨基質''(なんこつきしつ)とは、[[軟骨]]のうちの[[細胞]]([[軟骨細胞]])以外の[[細胞外基質]](細胞外マトリクス)の部分のことで、[[支持組織]]である軟骨の機能を担っている部分である。軟骨基質の主成分は、[[プロテオグリカン]]や[[ヒアルロン酸]]などでその間に多量の水分を含み、また、多数の線維([[コラーゲン細線維]]など)が網目状に走っている。弾力性がある。

 軟骨は、軟骨基質の中に[[軟骨細胞]]が点在している。[[軟骨芽細胞]]や軟骨細胞は、自らの細胞のまわりに軟骨基質の成分を分泌するので、これが蓄積されていって軟骨基質となる。[[骨基質]]と違って[[ハイドロキシアパタイト]]などの無機質は含まない。

 軟骨基質に含まれている[[線維]]は、軟骨([[軟骨組織]])の種類によって違っていて、[[硝子軟骨]]では主にII型[[コラーゲン]]の[[細線維]]なのに対して、[[弾性軟骨]]では[[エラスチン]]を含んだ[[弾性線維]]をも含む。[[線維軟骨]]ではI型コラーゲンの太い線維を大量に含む。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。