軟骨基質
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
軟骨基質とは、軟骨のうちの細胞(軟骨細胞)以外の細胞外基質(細胞外マトリクス)の部分のことで、支持組織である軟骨の機能を担っている部分である。軟骨基質の主成分は、プロテオグリカンやヒアルロン酸などでその間に多量の水分を含み、また、多数の線維(コラーゲン細線維など)が網目状に走っている。弾力性がある。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 軟骨基質 | なんこつきしつ |
英語 | cartilage matrix | カーティレッジ・メイトゥリックス |
軟骨は、軟骨基質の中に軟骨細胞が点在している。軟骨芽細胞や軟骨細胞は、自らの細胞のまわりに軟骨基質の成分を分泌するので、これが蓄積されていって軟骨基質となる。骨基質と違ってハイドロキシアパタイトなどの無機質は含まない。
軟骨基質に含まれている線維は、軟骨(軟骨組織)の種類によって違っていて、硝子軟骨では主にII型コラーゲンの細線維なのに対して、弾性軟骨ではエラスチンを含んだ弾性線維をも含む。線維軟骨ではI型コラーゲンの太い線維を大量に含む。