エストロゲン の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

> [[発情ホルモン]]、[[卵胞ホルモン]]、[[17β-エストラジオール>17β-エストラジオール]]、[[エストラジオール]]、[[E&subsc{2};>E2]]でこの項目を参照しています

 ''エストロゲン''とは、または''エストロジェン''とは、動物のメスに発情期を迎える体の変化をおこさせるような働きをもつ[[ホルモン]]物質、あるいは薬剤の総称で、 ''発情ホルモン'' の意味。また、代表的なエストロゲンが[[卵巣]]の[[卵胞]]から[[分泌]]されることから、[[卵胞ホルモン]]というのも近い意味で使われる。

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|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[エストロゲン]]|エストロゲン|
|~|~|エストロジェン|エストロジェン|
|~|~|[[発情ホルモン]]|はつじょうホルモン|
|~|~|[[卵胞ホルモン]]|らんほうホルモン|
|>|英語|estrogen* |''エ''ストロジェン、''イ''ーストロジェン|
|>|ドイツ語|Estrogen|''エ''ストロゲン|


| * estrogen のスペルは 米国式。英国式だと oestrogen となる。発音はどちらも同じ |f



 エストロゲンと[[プロゲステロン]]をあわせて、[[女性ホルモン]]と呼ぶ。

 ヒトの場合は、発情期というのはないが、エストロゲンの作用は、成長過程での[[第二次性徴]]の発現、成熟女性では[[月経]]後の[[子宮内膜]]の再生・増殖、[[乳房]]の[[乳腺]]の発達などさまざまな変化を引き起こす。

** エストロゲン作用を持つ物質の例 [#wa2e20af]
 体でつくられているホルモンとして、エストロゲンの作用を持っている代表的な物質は、[[17β-エストラジオール>17β-エストラジオール]](またはエストラジオール、略称 E&subsc{2};または17β-E&subsc{2};)である。他にも、[[エストロン]](略称 E&subsc{1};)、[[エストリオール]](略称 E&subsc{3};)などのいくつかの物質がこの働きを持っている。みな[[ステロイド]]というグループの低分子の油状の物質。体内でホルモンとして働いているエストロゲンはみなステロイドである([[ステロイドホルモン]])。一方、薬剤として用いられるエストロゲン、環境中に存在するエストロゲンはステロイドとは限らない。

** エストロゲンを分泌する器官 [#k1eac9c7]
 女性では、主に[[卵巣]]の[[卵胞]]と[[黄体]]から分泌される。[[妊娠]]中には、[[胎盤]]からも分泌される。男性では、[[精巣]]からも。他に男女共通の[[副腎]]。



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