小腸
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
小腸とは、消化管の一部で、食べ物の通る順で言うと、胃の次、大腸の前にある内臓のこと。1本の管状になっており、3つの部分に分けて考えることが多い。3つの部分とは、胃に近い側から、十二指腸、空腸、回腸の3箇所。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 小腸 | しょうちょう |
英語 | small intestine | スモール・インテスティン |
食べ物は、食後に胃の中に一時的に蓄えられると、そこから少量ずつ小腸へ送られる。小腸では膵臓の消化液である膵液が流れ込み、さらに消化がすすむと同時に、栄養分が小腸の壁の中へと吸収される。
図:小腸の位置 *1 色が付いているところが小腸。十二指腸(紫色)、空腸(水色)、回腸(うす緑)の3つの部分からなる。 |
成人では、小腸全体の管の長さは6 m程度(4~7 m)で、このうち、十二指腸は最初の25 cm、残りの5分の2が空腸、5分の3が回腸。十二指腸の名前が有名なことなどから、十二指腸と小腸は別の部分と考えがちだが、これは間違い。
小腸に関係する構造のキーワード †
*1 Source: an illustration provided by National Cancer Institute, USA, reproduced and modified.