パネート細胞 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

#author("2021-06-23T17:28:55+09:00","","")
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 ''パネート細胞''とは、[[小腸]]の[[粘膜]]にある[[細胞]]のひとつで、小腸の内側に抗菌物質を分泌し、小腸からの細菌の侵入をふせぐ細胞。パネート細胞は小腸の粘膜の[[上皮]]の細胞で、小腸の上皮がくぼんだ[[腸腺]](陰窩)の一番底にある。パネート細胞の分泌する物質は、[[ディフェンシン]]や[[リゾチーム]]。パネート細胞を染色標本を顕微鏡でみると、細胞質内に大きな[[分泌顆粒]]が見えるので区別できる。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[パネート細胞]] * |パネートさいぼう|
|>|英語|Paneth cell * |''パ''ーネット・''セ''ル|
|~|~|granule cell of Paneth * |グ''ラ''ニュール・''セ''ル・オブ・''パ''ーネット |

| * |  パネート Paneth とは、この細胞を見つけた、19世紀オーストリアの生理学者 [[ヨーゼフ・パーネト>パーネト]] Josef Paneth のこと |f
| * |  パネート Paneth とは、この細胞を見つけた、19世紀オーストリアの生理学者 [[ヨーゼフ・パーネト>パーネト]] Joseph Paneth のこと |f

 [[小腸]]の内側を覆う[[粘膜上皮]]には[[絨毛]]という突起と[[腸腺]](陰窩)という深いくぼみがびっしりと並ぶ。上皮細胞は腸の内側の栄養素を吸収する細胞だが、陰窩の底にはこの細胞が変化したパネート細胞が集まっている。パネート細胞から[[分泌]]される[[ディフェンシン]]や[[リゾチーム]]は腸内にいる[[細菌]]を攻撃する。

 [[小腸]]は、[[胃]]に近い側から[[十二指腸]]、[[空腸]]、[[回腸]]に分かれるが、パネート細胞が見られるのは十二指腸と空腸が中心。

> カテゴリー: [[上皮組織>category/上皮組織]] | [[細胞>category/細胞]] | [[消化器系>category/消化器系]] | [[腹部>category/腹部]] | [[人名付>category/人名付]]
 
 

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