下腿三頭筋 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 ''下腿三頭筋''とは、[[下腿]]の後面の[[ふくらはぎ]]を作っている[[筋]]。[[腓腹筋]]と[[ヒラメ筋]]という2つの筋を合わせた呼び方。腓腹筋は[[起始]]が2つに分かれた[[二頭筋]]なので、ヒラメ筋の分をとあわせると全体として[[三頭筋]]となる。[[停止]]側では、人体でもっとも太い[[腱]]、[[アキレス腱]](踵骨腱)としてひとつの[[腱]]に集まって、かかとの[[踵骨]]につく。足を[[底屈]]させる([[足底]]の向きに[[屈曲]]させる)筋でもっとも重要。
 ''下腿三頭筋''とは、[[下腿]]の後面の[[ふくらはぎ]]を作っている[[筋]]。[[腓腹筋]]と[[ヒラメ筋]]という2つの筋を合わせた呼び方。腓腹筋は[[起始]]が2つに分かれた[[二頭筋]]なので、ヒラメ筋をあわせると全体として[[三頭筋]]となる。[[停止]]側では、人体でもっとも太い[[腱]]、[[アキレス腱]](踵骨腱)としてひとつの[[腱]]に集まって、かかとの[[踵骨]]につく。足を[[底屈]]させる([[足底]]の向きに[[屈曲]]させる)筋でもっとも重要。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[下腿三頭筋]] |かたいさんとうきん |
|>|英語|triceps (muscle) of calf * |トゥ''ラ''イセップス(・''マ''ッスル)・オブ・''カ''ーフ |
|~|~|triceps surae (muscles) |トゥ''ラ''イセップス・スーライ(・''マ''ッスルズ) |
|>|ラテン語|musculus triceps surae |ムスクルス・トリケプス・スラエ |

| * calf は「ふくらはぎ」の意味。子牛の意味の calf とは語源の異なる別の言葉 |f

 下腿三頭筋の3つの[[筋腹]]のうち、[[表層]]に2つ並んでいるのが[[腓腹筋]]([[内側頭]]と[[外側頭]])で、その[[深層]]にある[[ヒラメ筋]]は腓腹筋に隠れている。3つとも[[脛骨神経]]の[[支配]]を受ける。[[血液]]は主として[[後脛骨動脈]]から供給される。

 下腿三頭筋のうち、[[ヒラメ筋]]は[[脛骨]]と[[腓骨]]の後面から起こるが、[[腓腹筋]]の[[内側頭]]は、[[大腿骨]]の[[内側上顆]]から、[[外側頭]]は同じく[[大腿骨]]の[[外側上顆]]から起こる。腓腹筋は[[アキレス腱]]のつく[[踵骨]]の[[踵骨隆起]]との間に2つの[[関節]]([[膝関節]]と[[足関節]])を挟む[[二関節筋]]である。[[膝]]を曲げると、腓腹筋が収縮した時の長さよりも起始と停止が近づきすぎてしまい、腓腹筋はゆるみっぱなしになるため、[[底屈]]には働けない。ヒラメ筋は膝関節の状態の影響を受けない。

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