基質 の変更点
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
''基質''とは、いくつかの言葉の訳語として使われている。日本語では同じ基質という言葉があてられているが、意味の違う別の言葉がいくつかある。 * 生物の構造をさすときの「基質」 [#x645168f] > [[マトリクス]]でこの項目を参照しています 解剖学や細胞生物学などで使う''基質''とは、ある場所、空間を埋めている物質のこと。英語のままの ''マトリクス''と呼ばれることもある。 |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|[[基質]]|きしつ| |~|~|[[マトリクス]]|マトリクス| |~|~|マトリックス|マトリックス| |英語|単数|matrix|''メイ''トゥリクス、''マ''トゥリクス| |~|複数|matrices|''メイ''トゥライスィズ、''マ''トゥライスィズ| |~| |ground substance|グ''ラ''ウンド・''サ''ブスタンス| ** 構造上の「基質」の使用例 [#cb1960eb] - [[細胞外基質]]: たくさんの[[細胞]]からできている[[組織]]で、細胞と細胞の間を埋めている物質のこと - [[軟骨基質]]:[[軟骨]]をつくっている[[軟骨組織]]で、軟骨細胞が作り出した軟骨の本体に相当する硬い部分 - [[骨基質]]:[[骨]]をつくっている[[骨組織]]で…(以下同じ) * 酵素反応の「基質」 [#r54683e8] 生化学などで使う''基質''とは、[[酵素]]と結合して、酵素反応の対象となる物質のこと。 |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|基質|きしつ| |>|英語|substrate|''サ''ブストレイト| 上の基質と紛らわしいときは、「酵素基質」というとよい。 たとえば、[[アミラーゼ]]の基質は[[でんぷん]]、[[リボヌクレアーゼ]](RNase)の基質はRNA([[リボ核酸]])などのように使う。 > カテゴリー: [[一般名>category/一般名]] | [[結合組織>category/結合組織]] > カテゴリー: [[結合組織>category/結合組織]]