大脳皮質 の変更点
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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> 関連する内容は、[[大脳新皮質]]にあります ''大脳皮質''とは、[[大脳]]の[[皮質]]、つまり大脳の表面を形づくっている層のこと。厚さ数mmほどの薄い層で、[[灰白質]]からできていて、[[神経細胞体]]が層状に配列している。ヒトなどの一部の動物の大脳皮質は、視覚、聴覚、皮膚知覚などの感覚を認識する場所や、骨格筋の随意運動をおこす場所などのほか、意識的に考えたり、判断したりといった高度な精神的な活動を行う場所だと考えられている。 |3|2|||c |>|~言語|~表記|~発音、読み方| |日本語|医学|大脳皮質|だいのうひしつ| |>|英語|cerebral cortex|''セ''レブラル・''コ''ーテクス| |>|ラテン語|cortex cerebri|コルテクス・ケレブリ| ** 大脳皮質の種類 [#hf97e240] 構造や発生過程での発達の仕方から大脳皮質はいくつかにわけられる。 |5|6|6|6|c |分類基準|>|>|大脳皮質| |~分類基準|>|>|~大脳皮質| |形成のされ方による分類|[[古皮質]]|[[原皮質]]|[[新皮質]]| |構造による分類|>|[[不等皮質]]|[[等皮質]]| ヒトの大脳表面の大部分を占めるのは[[新皮質]]で、その周囲にある比較的狭い領域に、より原始的で古い[[古皮質]]と[[原皮質]]がある。最も原始的な動物にも発達する古皮質には[[嗅脳]]、[[扁桃体]]などが含まれ、次に古い部分である原皮質には[[海馬]]などが含まれる。においの情報を鼻から受け取る役割をもつ嗅脳以外の古皮質と原皮質の領域は、全体としてまとめて[[大脳辺縁系]]と呼ばれる。気持ちや感情の動きを支配する場所。 大脳皮質の層構造の様子から、どこでもほぼ均一な層構造を示す[[等皮質]]と、場所によって構造が変化に富む不等皮質とを区別する区分もあるが、等皮質が新皮質に、不等皮質が古皮質と原皮質にちょうど対応している。 | - 古皮質は paleocortex の訳、原皮質は archicortex の訳だが、教科書、辞典によっては古皮質の代わりに原皮質、原皮質のかわりに[[旧皮質]]という言葉が使われることもあるので注意が必要 |f ** 大脳の外形と大脳皮質 [#je7da3aa] 全体として球形に近い形をしていて、下部で脳のほかの場所([[小脳]]や[[脳幹]]など)と接続されている。左右の中心(=[[正中]])には前後方向に深い溝(=[[大脳縦裂]])があり、大脳はこれにより左右の部分に分かれている。これを左右の[[大脳半球]]という。これ以外にも、大脳の表面には大小のしわ([[溝]]、コウと呼ぶ)が多く走っている。特に大きいしわを境として、大脳はいくつかの部分に区分できる。それらの区分を[[大脳葉]]といい、左右の大脳半球それぞれが4つずつの大脳葉、[[前頭葉]]、[[頭頂葉]]、[[側頭葉]]、[[後頭葉]]に分けられる。 大脳では、[[神経細胞体]]が密に並ぶ[[灰白質]]は、大脳の表面の数 mm だけで、その内側は、それらの細胞どうしをつなぐ[[神経線維]]がびっしりと走っている[[白質]]である。大脳の表面の灰白質の層を[[大脳皮質]]、その内側の白質を[[大脳髄質]]という。 > カテゴリー: [[神経系>category/神経系]] | [[中枢神経系>category/中枢神経系]] | [[脳>category/脳]] | [[大脳>category/大脳]] | [[頭頚部>category/頭頚部]]