瞳孔散大筋 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

#author("2019-04-17T11:36:21+09:00","","")
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 ''瞳孔散大筋''とは、暗いところで[[眼球]]の[[瞳孔]]([[虹彩]]に囲まれた穴の部分)を広げ、眼球の中に入る光の量を増やし、ものがより明るく見えるのを助ける働きのある筋。瞳孔の周囲の[[虹彩]]にある。[[平滑筋]]で、[[自律神経]]の[[交感神経]]の[[支配]]を受ける。[[拮抗筋]]は[[瞳孔括約筋]]。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[瞳孔散大筋]]|どうこうさんだいきん|
|>|英語|dilator pupillae (muscle)|ディ''レイ''ター・ピューピリ―(・マッスル)|
|~|~|dilator muscle of pupil |ディ''レイ''ター・''マッ''スル・オブ・''ピュ''ーピル |
|>|ラテン語|musculus dilator pupillae |ムスクルス・ディラトール・プピラエ|
|>|ラテン語|musculus dilator pupillae &br; m. dilator pupillae |ムスクルス・ディラトール・プピラエ|

 [[虹彩]]の後縁([[眼球]]の奥側の表面)には[[虹彩上皮]]があるが、瞳孔散大筋は、これにぴったり沿うように薄く伸び広がっている。瞳孔散大筋の[[筋線維]]は瞳孔の中心から周囲に向かうように、虹彩の中で放射状に配列している。瞳孔散大筋が収縮すると、虹彩が瞳孔散大筋によって外側(眼球の周囲の方向)に引っ張る形になり、瞳孔が大きくなる。

 瞳孔散大筋は[[平滑筋]]で、[[交感神経]]によって調節される。今見ているものが暗すぎて見にくいとき、[[自律神経]]により瞳孔散大筋が収縮し、[[瞳孔]]を通って[[眼球]]内に入る光の量を増やす。これは暗い時に起こるので、暗いときに瞳孔は開く。

> カテゴリー: [[感覚器>category/感覚器]] | [[眼>category/眼]] | [[平滑筋>category/平滑筋]]
 
 

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