精嚢液 の変更点
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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#author("2019-05-10T15:24:03+09:00","","") [[精嚢]] #author("2020-01-31T10:37:09+09:00","","") ''精嚢液''(せいのうえき)とは、[[精嚢]]から[[分泌]]される液体のことで、[[前立腺液]]と合わされて[[精漿]](=[[精液]]のうち、[[精子]]以外の液体部分)となる。精漿の容積の約7割は精嚢液、3割は前立腺液である。 精嚢液は黄色がかった粘度の高いどろどろの液体で、[[果糖]](フルクトース)を特にたくさん含んでいて、その他の糖類、[[アミノ酸]]類や[[アスコルビン酸]]なども豊富。果糖などは[[精子]]に取り込まれて、精子の尾部の[[鞭毛]]が動くときのエネルギー源として使われる(精子には糖類などを貯めておく細胞質がほぼないので、運動するには外部の栄養分が必要)。 また、精嚢液は[[プロスタグランジン]]を多く含んでいる。プロスタグランジンは[[平滑筋]]を収縮させるはたらきがあり、[[射精]]のときに[[精液]]の通る管([[射精管]]など)や[[女性生殖器]]内の平滑筋に作用するとされる。プロスタグランジンは最初に[[前立腺]]から単離されたので前立腺(prostate gland; プ''ロ''ステイト・グ''ラ''ンド)にちなんだ名前がついているが、[[前立腺液]]よりも精嚢液に多く含まれる。