細胞極性 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 ''細胞極性''とは、1つの[[細胞]]の中で、細胞の一方の端と反対側の端とが、違う性質をもっていること。たとえば、[[神経細胞]]や、[[上皮]]をつくっている[[上皮細胞]]などはこの性質を持っている。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|細胞極性|さいぼうきょくせい|
|>|英語|cell polarity|''セ''ル・ポ''ラ''リティ|
|~|~|cellular polarity|''セ''ルラー・ポ''ラ''リティ|



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* 細胞極性の例 [#hac984f3]
** 神経細胞 [#c817a296]
 [[神経細胞]]は、細胞の本体([[神経細胞体]]または細胞体)から、[[神経線維]]([[軸索]])や[[樹状突起]]という細い部分が伸び出しているが、細胞を情報が伝わる向きは決まっていて、かならず、樹状突起または神経細胞体から神経線維へ、また、神経線維内では、細胞体から遠ざかるとなっている。細胞体のなかで、神経線維の伸びる方向とそれ以外とで極性があるといえる。

** 上皮 [#i8b87af3]
 [[上皮]]は体の中で境界面をつくっているので、上皮細胞の細胞表面は、その境界のどちら側に面している表面かによって、役割が違い、形や構成している物質などが異なっている。たとえば、[[腸]]の内側の[[粘膜]]の上皮細胞は、腸の内側(=[[内腔]])に面する側にだけ長い[[微絨毛]]がびっしり生えているし、[[唾液腺]]の細胞は[[導管]]につながる内側の側にだけ、[[唾液]]を分泌するようになっている。

> カテゴリー: [[性質>category/性質]]


> カテゴリー: [[細胞>category/細胞]] | [[一般構造>category/一般構造]]

 
 

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