腺上皮 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

#author("2020-02-13T13:23:56+09:00","","")
 ''腺上皮''(せんじょうひ)とは、[[腺]](分泌腺)を作って何かを[[分泌]]する機能のある[[上皮組織]]のこと。腺上皮をつくっている[[細胞]]は、分泌細胞(=腺細胞)である。腺には[[内分泌腺]]と[[外分泌腺]]があるが、どちらについても、腺を作っているのが上皮組織であれば、腺上皮という。

 [[外分泌腺]]の腺上皮では、球状や管状に[[上皮細胞]](分泌細胞)が並び、その内側に向かって分泌物を放出する。分泌物はそこから[[導管]]を通って[[分泌]]される。[[唾液腺]]などの[[消化腺]]や、[[粘膜]]に[[粘液]]を分泌する腺、[[汗腺]]や[[脂腺]]などがある。

 [[内分泌腺]]の腺上皮は、分泌細胞の並び方は腺によって違い、分泌物は細胞の周囲に向かって分泌される。[[下垂体]]、[[甲状腺]]、[[副腎皮質]]など。

 [[上皮組織]]を構成する[[上皮細胞]]は互いに密着して、決まった形の細胞の集合となる。この上皮細胞が分泌機能を持っているのが腺上皮。ただし、腺がすべて上皮組織からできているとは限らない(また、分泌細胞はすべて上皮細胞ということはない)。[[筋組織]]、[[神経組織]]、[[結合組織]]が腺としての機能をもっている場合もある。



 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。