上眼瞼挙筋
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
上眼瞼挙筋とは、目を開けている間、上まぶた(上眼瞼)を引っ張りあげている筋。自分の意思で動かすことのできる随意筋で、骨格筋である。眼球のまわりにつく外眼筋に含める。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 上眼瞼挙筋 | じょうがんけんきょきん |
英語 | levator palpebrae superioris (muscle) | リヴェイター・パルペブリー・スーペリオーリス(・マッスル) | |
elevator muscle of upper eyelid | エレヴェイター・マッスル・オブ・アッパー・アイリッド | ||
ラテン語 | musculus levator palpebrae superioris (m. levator palpebrae superioris) | ムスクルス・レウァトール・パルぺブラエ・スペリオリス | |
palpebraris | パルぺブラリス |
上眼瞼挙筋は、まぶたのところでは顔の表面近くを走るが、顔面の表情筋ではなく、外眼筋と考える。他の外眼筋と同様に、起始は眼窩の奥で、眼窩の上壁を伝うように走り、眼窩を出た後に上眼瞼の皮下組織にある瞼板(上瞼板)の付近に停止する。また、他の多くの外眼筋とともに、第3脳神経の動眼神経の支配を受ける。
つまり、上眼瞼挙筋はまぶたを真上に持ち上げるのではなく、目の上の奥に向かって引き込むように引っ張っている。
一方、まばたきを起こす筋は表情筋に含まれる眼輪筋。