ファローピウス

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

ファロッピオ」でこの項目を参照しています

ファローピウスファロピウス Fallopius はラテン語の人名。イタリア語の名前 ファロッピオファロピオファロピーオ Falloppio、Fallopio をラテン語にしたもの。

 解剖学で有名な人には、ガブリエル・ファローピウス Gabriel Fallopius (=ガブリエレ・ファロッピオ Gabriele Falloppio)がいる。

ガブリエレ・ファロッピオ

 ガブリエレ・ファロッピオ Gabriele Falloppio は、16世紀のイタリアの解剖学者。1523年生まれ、1562年没。Gabrielo Fallopio ガブリエロ・ファロピオ、Gabriel Fallopius ガブリエル・ファローピウスというラテン語の表記もある。ファローピウスはラテン語名。

 はじめは医師を志すが解剖学の研究に転進。綿密な解剖と正確な描写を行い、多くの構造を研究した。卵管を発見し、ファローピウス管(ファロピーオ管ともいう)として名前が残っている。また、それまで子宮口子宮頚部とまとめて呼ばれていた場所にはじめて「 」という名前をつけ、陰核(クリトリス)についてはじめて報告し、存在が疑われていた処女膜の存在を証明した。

 コンドーム(現在のものと形状は異なる)が梅毒(性感染症)の感染防止に役立つことを臨床的に調査した最初の人でもある。

 ヴェサリウスエウスタキオなどと同時代の人。ファロッピオの弟子では、ジローラモ・ファブリチ(ラテン名 ファブリキウス)が有名。

カテゴリー: 人名

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。