終枝
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
終枝とは、動脈や神経などの分枝(枝分かれ)するものについて、一番端(最後の部分)から出る枝のこと。一方、途中から分かれる枝を側枝という。
| 言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
|---|---|---|---|
| 日本語 | 医学 | 終枝 | しゅうし |
| 英語 | terminal branch | ターミナル・ブランチ | |
終枝の例 †
動脈や神経などで、幹となる太い動脈や神経には名前がつけられている。その名前で呼ばれる一番最後の部分から出る枝が終枝と呼ばれる。たとえば、「大動脈」について考えると、総頚動脈、鎖骨下動脈、腹腔動脈などが大動脈から途中で分かれる側枝であり、大動脈と呼ばれるいちばん最後の部分(下端)から出る、左右の総腸骨動脈が大動脈の終枝にあたる。別の例では、「坐骨神経」は総腓骨神経と脛骨神経として分離する前の部分までの名前なので、総腓骨神経と脛骨神経はどちらも坐骨神経の終枝であるといえる。
似ている用語 †
- 終糸は脊髄の最後からでるヒモ状の構造のことなので別の用語
- 終動脈は動脈だけで使う、血管の分布のしかたについての用語、終枝と意味のまったく異なる


