終動脈 のバックアップ(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 終動脈(しゅうどうみゃく)とは、動脈どうしのつながり方による分類で、近くを通る別の動脈につながる枝をもたない動脈のこと。動脈どうしがつながることを吻合(ふんごう)というが、「別の動脈との吻合を持たない動脈」のこと。

 心臓からはじまった動脈は次第に枝分かれをして、細い動脈の枝は最終的に毛細血管になって、体のどこかの場所に血液を供給する。ある動脈の途中に血栓ができると血液が通れなくなる。このとき、その動脈によって血液を供給される場所へ血液が届くかどうかは、血栓(塞栓)よりも下流(心臓から遠い側)の動脈に、別の動脈との吻合があるかどうかによって異なる。

 終動脈(他の動脈との吻合がない動脈)では、その血栓の先に血液が届かなくなり、血液が供給されなくなる場所では細胞が死んでしまう(壊死)。終動脈でない場合、動脈の血栓ができた場所の先で、別の動脈から血液が流入するので細胞が壊死をしない。

 ある場所に血液を供給する血管が終動脈かどうかは、その場所(臓器)によって決まっている。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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