血液
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
血でこの項目を参照しています
血液とは、動物の体の中を循環する液体で、身体中のすみずみの細胞まで、細胞が活動するのに必要な酸素や栄養などを届け、一方、不要な、あるいはたまると有害な二酸化炭素や老廃物などを運び去る役割がある。
血液は、血漿と呼ばれる、わずかに黄色がかった透明の液体に、血球と呼ばれる小型の細胞が無数に浮遊している状態。血球には、赤血球、白血球、血小板なとがある。
血液は血管の中を流れる。血管は心臓、動脈、毛細血管、静脈とが閉じた輪になっていて、血液はこのなかをぐるぐると循環する。血管の中を循環している血液のことを、特に末梢血という。血液のうち、血球は骨髄でつくられる。
血液は、組織分類では結合組織の特殊なものとして考えることが多い。また、器官系としては、循環器系に含める場合がある。