関節包 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
関節包とは、関節全体を包む膜で、内部は関節面の滑りをよくする滑液で満たされる。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 関節包 | かんせつほう |
英語 | joint capsule | ジョイント・キャプスール | |
articular capsule | アーティキュラー・キャプスール | ||
ラテン語 | capsula articularis | (英語読み)キャプスラ・アーティキュラリス (ラテン語読み) カプスラ・アルティクラリス |
関節をつくる2つの骨は、関節面を挟んでとなり合っているが、この部分全体を関節包が包んでいる。関節包は線維膜と滑膜という2層に分かれている。外側にあるのは厚い線維膜(線維層)で、関節部分を袋状に完全に覆っている。線維膜の一番端は、2つの骨の表面にある骨膜と融合して終わる。内側の層は、滑膜という細胞層からできていて、関節包の内側に向かって滑液を分泌するので、滑液は滑膜の内側の空間を満たしている。滑液はヒアルロン酸などがたくさん含まれている粘液で、関節面の滑りをよくしている。