関節

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~

滑膜関節可動関節連結結合でこの項目を参照しています

 関節とは、体の中で2つ以上のどうしが連結している箇所のこと。広い意味では、骨と骨が接続されているものをすべて含むが、狭い意味の関節は、そのうち、連結部が可動式になっていて、骨が動くと結合の角度が変わるようになっているものだけを指す。

目次
 

広い意味の「関節」

言語表記発音、読み方
日本語医学関節かんせつ
連結れんけつ
結合けつごう
英語jointジョイント

 広い意味の関節とは、と骨が接続されているもののこと。よく動けるようになっている可動関節滑膜関節)と、ほとんど動かない不動関節、少しだけしか動かない半関節に分かれる。

骨どうしの連結の種類

(広い意味の)関節とは、連結結合とも呼び、その動き方で3種類に分けられる。

1. 不動結合(不動関節)

 がっちり固定されていて動かない。

骨結合
骨どうしが完全にくっついて一つの骨になる途中。
(例)腸骨坐骨恥骨の連結が、成長に伴って1つの寛骨に変わる過程。
線維性結合
コラーゲン線維靱帯でがっちり固定されていて動けない。
(例)頭蓋骨縫合
軟骨結合
骨どうしの間に軟骨が挟まっている。
(例)胸骨柄胸骨体の間の連結。

2. 半関節

 少し動く。

線維軟骨結合
骨どうしの間に線維軟骨が挟まっている。
(例)椎骨どうしの椎間円板をはさむ連結。

3. 可動関節

 よく動く。(狭い意味の)関節。

滑膜関節
滑膜と滑液により大きく動ける。
(例)上肢下肢の関節。

狭い意味の「関節」

 狭い意味の関節とは、が接続されているもののうち、よく動けるようになっている可動関節滑膜関節)のこと。

言語表記発音、読み方
日本語医学関節かんせつ
滑膜関節かつまくかんせつ
可動関節かどうかんせつ
英語articulation*アーティキュイション
synovial jointスィノゥヴィアル・ジョイント
movable jointーヴァブル・ジョイント
ラテン語articulatio*アルティクラティオ
* articulation は構音の意味でも使う

関節の構造

 関節で、どうしがくっつく面を、関節面とよぶ。関節をつくっている骨どうし、あるいは骨と軟骨などは、靱帯と呼ばれる、帯状(リボン状)やヒモ状の丈夫な結合組織に支えられていて、離れないように結合している。

 関節が動く力は、骨についている筋肉が収縮して骨を引っ張ることでつくられ、関節はその運動の支点になるため、非常に強い力がかかる。関節にかかるショックを吸収し、関節の動きがスムーズになるような仕組みが発達している。たとえば、関節面は薄い軟骨で覆われて関節にかかる衝撃を吸収する。また、それぞれの関節面の間に挟まるように結合組織性の滑膜が袋をつくっており、中には滑液が保持されて、関節面どうしが直接こすらないようになっている。

 骨どうしが作る関節面の形によって、関節でどのような運動が起こるかが決まる。関節は、関節面の形と関節の運動によっていくつかに分類されている。

 代表的なのは、球関節で、これはひとつの骨が球上の丸い形、、もうひとつの骨がそれをすっぽりとはめることができる浅いお椀のような形をしている。もっともいろいろな方向に動かすことができる関節で、肩関節股関節などがこれ。

 別の例は、肘関節などの蝶番関節。ドアの蝶番のように一方向にしか動かないように関節を囲む骨によって動きが制限されているもの。

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