食道 のバックアップの現在との差分(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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#author("2018-01-31T17:46:57+09:00","","")
 ''食道''とは、[[消化器系]]に属する[[器官]]のひとつで、[[消化管]]の一部で、[[咽頭]]([[のど]])と[[胃]]の間をつないでいる部分。管状の部分で、[[筋肉>筋]]でできた壁を持っている。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|食道 (*1)|しょくどう|
|>|ラテン語・英語|esophagus (*2)|(英語読み)イ''ソ''ファガス &br; (ラテン語読み)エソファグス|
> *1 漢字変換で最初に出てくるのは「食堂」なので注意 &br; *2 これは米国式。英国式は oesophagus。発音は同じ
|日本語|医学|食道* |しょくどう|
|>|ラテン語・英語|esophagus** |(英語読み)イ''ソ''ファガス &br; (ラテン語読み)エソファグス|

 食道の上端は首([[頚部]])のあたり、下端はおなかの中([[腹腔]])の上部にある胃にまでつながる30 [[cm>センチメートル]] 程度の長さの[[器官]]。途中に通る場所は、頚部では気管のすぐ後ろ、胸腔では左右の肺の間(=[[縦隔]])で[[心臓]]の後ろをとおり、[[横隔膜]]の[[食道裂孔]]を通って腹腔に出る。

| * 漢字変換で最初に出てくるのは「食堂」なので注意 &br; ** これは米国式。英国式は oesophagus。発音は同じ |f



 食道の上端は首([[頚部]])のあたり、下端はおなかの中([[腹腔]])の上部にある胃にまでつながる25 [[cm>センチメートル]] 程度の長さの[[器官]]。途中に通る場所は、頚部では気管のすぐ後ろ、胸腔では左右の肺の間(=[[縦隔]])で[[心臓]]の後ろをとおり、[[横隔膜]]の[[食道裂孔]]を通って腹腔に出る。

 [[肺]]に空気を送るための通路([[鼻腔]]、[[口腔]]、[[咽頭]]、[[喉頭]]、[[気管]]、[[気管支]])を全体としてまとめて「[[気道]]」と呼ぶのに対し、食べ物が通る通路の全体([[口腔]]、[[咽頭]]、食道、[[胃]]、[[小腸]]、[[大腸]])のことは、[[消化管]]と呼び、「食道」とは言わない。

** 食道の生理的狭窄部 [#a493a04a]
 食道には、普段から細くなっている場所、あまり広がりにくい場所が3箇所ある。これらを食道の生理的狭窄部(せいりてききょうさくぶ)という。かたまり状のものを飲み込んだときには、それらの場所でつかえやすい。


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> カテゴリー: [[消化器系>category/消化器系]] | [[頭頚部>category/頭頚部]] | [[胸部>category/胸部]] | [[器官>category/器官]] | [[消化管>category/消化管]]

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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