馬尾 のバックアップソース(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 
#author("2020-03-03T15:22:37+09:00","","")
 ''馬尾''(ばび)とは、または、''馬尾神経''(ばびしんけい)とは、[[脊髄]]から出て、脊髄の下端よりも下に向かって伸びる、10本以上の[[神経]]([[脊髄神経]])の束のこと。脊髄は[[背骨]]に囲まれた[[脊柱管]]の中にあるが、馬尾も脊柱管の中を、脊髄の下端から下に向かって伸びる。馬尾とは馬のしっぽのこと。脊髄との関係を魔法使いのほうきで例えると、ほうきの柄が脊髄で、ほうきの穂が馬尾。

 [[脊髄]]は[[脊柱管]]の中にある。脊髄から出る[[神経]]を[[脊髄神経]]と呼ぶが、脊髄神経は脊柱管から出るとき、[[椎骨]]と椎骨の間の[[椎間孔]]を通って出ていく。脊髄は脊柱管の中で、[[頚椎]]から[[腰椎]]上部の高さまでを占めていて、腰椎以下の脊柱管には脊髄本体はなく、脊髄から出て腰椎以下の椎間孔を通る脊髄神経の束だけが通る。

 馬尾は[[神経]]([[末梢神経]])の束である。脊髄の下端から下に向かって、[[終糸]]というひも状組織が伸びるが、終糸は[[結合組織]]で、これは馬尾には含めない。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。