篩骨 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 ''篩骨''(しこつ)とは、[[頭蓋骨]]のひとつ。[[頭蓋]]を外から見ても見えない奥のほうにある小さな[[骨]]で、おおよその場所は左右の[[目]]の間([[眉間]]、みけん)の奥のほうに1個ある骨。[[眼窩]]、[[鼻腔]]、[[頭蓋腔]]に面している。篩骨の内部には[[篩骨洞]]という[[副鼻腔]]の小さな空洞がいくつもあるので、[[含気骨]](穴の開いた骨)に分類される。
 ''篩骨''とは、[[頭蓋骨]]のひとつ。[[頭蓋]]を外から見ても見えない奥のほうにある小さな[[骨]]で、おおよその場所は左右の[[目]]の間([[眉間]]、みけん)の奥のほうに1個ある骨。[[眼窩]]、[[鼻腔]]、[[頭蓋腔]]に面している。篩骨の内部には[[篩骨洞]]という[[副鼻腔]]の小さな空洞がいくつもあるので、[[含気骨]](穴の開いた骨)に分類される。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|篩骨 |しこつ |
|>|英語|ethmoid |''エ''スモイド |
|~|~|ethmoid bone |''エ''スモイド・''ボ''ウン |
|>|ラテン語 |os ethmoidale |オス・エスモイダーレ |

 篩骨の下部は[[鼻腔]](鼻の穴)の上部をつくるが、鼻腔の天井のほかに、内側では[[鼻中隔]](のうち、骨でできた部分)をつくる。また、外側では[[上鼻甲介]]と[[中鼻甲介]]は篩骨がつくる。

 左右の端は両側の[[眼窩]]に面していて、眼窩の内側壁を作る。

 上面は[[頭蓋腔]]の[[前頭蓋窩]]に面し、[[大脳]]の[[嗅球]]がちょうど篩骨の上に位置する。第1[[脳神経]]の[[嗅神経]]は[[鼻腔]]から[[嗅球]]に向かうとき、篩骨にあいた数十個の穴に分かれて通る。篩骨の穴だらけの部分を[[篩板]](しばん)という。篩骨の名前の由来は、小さな穴がたくさん開いた篩板が、篩(ふるい)のように見えるから。

> カテゴリー: [[運動器系>category/運動器系]] | [[骨格系>category/骨格系]] | [[骨>category/骨]] | [[頭蓋>category/頭蓋]] | [[頭頚部>category/頭頚部]]

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。