粘膜 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 ''粘膜''とは、体の内外の表面を覆っている[[膜]]状の構造の一種で、表面が[[粘液]]でいつもぬれた様に覆われているタイプのもののこと。体のあちこちにある。粘液は、粘膜から常に[[分泌]]されて続けているので、粘膜の表面が乾燥するのを防ぎ、保護するなどの働きがある。

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|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|粘膜 |ねんまく|
|>|英語|mucous membrane |''ミュ''ーカス・''メ''ンブレン|
|>|ラテン語|mucosa|ムコーサ|



* 粘膜のある場所 [#gc75db7a]
 粘膜は、[[眼球]]の白目やまぶた(=[[眼瞼]])の内側(=[[結膜]])、鼻の穴の中([[鼻腔]])、口の中([[口腔]])、[[のど]]([[咽頭]]や[[喉頭]])、その下に続く[[気道]]や[[消化管]]の内側、[[尿道]]の内側、[[子宮]]や[[膣]]の内側など。ただし、粘膜の構造は場所によって特徴的な違いがある。

 一方、ヒトの[[皮膚]]には、粘液が出ていないため、粘膜ではないが、カエルの皮膚は粘膜といえる。

 粘膜の、粘液に覆われている側は、みな体の外側とつながっている場所である(例:消化管の粘膜は管をたどっていくと、口と肛門で体外とつながっている)。粘膜の粘液でおおわれていない反対側は、だから、狭い意味で体のほんとうの内側に相当する。粘膜のある場所は、体の外側と内側との境界をつくっているといえる。

* 粘膜の構造と種類 [#ze592874]
 粘膜の表面には、[[上皮]]([[粘膜上皮]])という細胞層があり、その下側に[[結合組織]]の層([[粘膜固有層]])がある。粘膜上皮は、その粘膜の場所(役割)によって違っている。&br; ([[上皮]]の種類を参照。)


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