肘関節 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

#author("2019-05-08T22:08:41+09:00","","")
 ''肘関節''とは、[[肘]]にある[[関節]]で、[[腕]]の曲げ伸ばし([[屈曲]]、[[伸展]])を行うときにはたらく関節。[[上腕]]と[[前腕]]との間にあり、[[上腕骨]]と、[[前腕の骨>前腕骨]]である[[尺骨]]と[[橈骨]]が作っていて、とくに上腕骨と尺骨の役割が大きい。肘関節を曲げたときにとびだす側を肘(とくに[[肘頭]])と呼び、屈曲した際の内側を[[肘窩]]という
#author("2019-05-08T22:09:03+09:00","","")
 ''肘関節''とは、[[肘]]にある[[関節]]で、[[腕]]の曲げ伸ばし([[屈曲]]、[[伸展]])を行うときにはたらく関節。[[上腕]]と[[前腕]]との間にあり、[[上腕骨]]と、[[前腕の骨>前腕骨]]である[[尺骨]]と[[橈骨]]が作っていて、とくに上腕骨と尺骨の役割が大きい。肘関節を曲げたときにとびだす側を肘(とくに[[肘頭]])と呼び、屈曲した際の内側を[[肘窩]]という。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[肘関節]]|ちゅうかんせつ、ひじかんせつ|
|>|英語|elbow joint |''エ''ルボウ・''ジョ''イント|
|~|~|cubital joint |''キュ''ービタル・''ジョ''イント|
|>|ラテン語|articulatio cubiti |アルティクラティオ・クビティ|

 肘関節では、[[上腕骨]]、[[尺骨]]、[[橈骨]]の3本の[[骨]]が同じひとつの[[関節包]]に包まれているが、その内部には3つの[[関節]]がある。[[腕尺関節]]、[[腕橈関節]]、[[上橈尺関節]]である。これらをまとめて肘関節という。肘関節は、肘関節の外側と内側から、[[外側側副靭帯]]、[[内側側副靭帯]]に支えられる。

: [[腕尺関節]] | [[前腕]]の[[屈曲]][[伸展]]の運動を支える、もっとも重要な[[関節]]で、[[上腕骨]]と[[尺骨]]がつくる。上腕骨の下端の上腕骨滑車(円柱状になっている)を、尺骨の滑車切痕(深くくぼんでいる)が囲んでいる。上腕骨滑車と滑車切痕との形から、一方向の曲げ伸ばしの運動しかできない。その構造は、[[蝶番関節]]に分類される。

: [[腕橈関節]] | [[上腕骨]]と[[橈骨]]がつくる[[関節]]。肘関節の運動にはあまり大きく影響しない。橈骨の上端にある[[橈骨頭]]の上面の平らな部分と、[[上腕骨小頭]]がつくる。腕橈関節だけでは、[[球関節]]のように自由に運動できるが、隣にならんでいる[[腕尺関節]]の制約によって、あわせて[[蝶番関節]]としてはたらく。

: [[上橈尺関節]] | 肘関節の[[関節包]]に包まれている[[関節]]だが、[[肘]]の曲げ伸ばしには関与しない。[[橈骨]]と[[尺骨]]との間にある2つの関節のうちのひとつで(もうひとつは、手首にある[[下橈尺関節]])、どちらも橈骨と尺骨との間の回転を行う[[車軸関節]]。これらは、前腕をひねる運動([[回外]]、[[回内]])のときにはたらく。

> カテゴリー: [[上肢>category/上肢]] | [[上腕>category/上腕]] | [[前腕>category/前腕]] | [[運動器系>category/運動器系]] | [[骨格系>category/骨格系]] | [[関節>category/関節]]
 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。