胚中心 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 ''胚中心''とは、[[リンパ小節]](リンパ濾胞)の中心部にできる球状の構造で、活発に[[抗体]]がつくられる場所。

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|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[胚中心]] |はいちゅうしん|
|>|英語|germinal center|''ジャ''ーミナル・''セ''ンター|

 [[リンパ小節]]は、様々な[[リンパ系]]の[[器官]]、例えば[[リンパ節]]、[[脾臓]]、[[扁桃]]、[[虫垂]]、[[パイエル板]]などに無数にある。[[Bリンパ球]]([[B細胞]])がびっしりと集まった塊。リンパ小節で[[抗体]]の産生が盛んになるときだけ、その中心部に大型の細胞([[大リンパ球]])が集まるエリアができる。これが胚中心である。その周囲は小さな細胞([[小リンパ球]])が詰まっているので、[[顕微鏡]]でみると胚中心が明るく、周囲が暗く見え区別できる。

*** 胚中心と2次リンパ小節 [#p9a9c925]
 [[2次リンパ小節]]([[2次小節]])または[[2次リンパ濾胞]]([[2次濾胞]])という用語を胚中心の意味で使うことがあるが、これは混乱の元なのでやめておくのが無難。なぜかというと下の 2 の使い方の方が一般的だから。
 [[2次リンパ小節]]([[2次小節]])または[[2次リンパ濾胞]]([[2次濾胞]])という用語を胚中心の意味で使うことがあるが、これは混乱の元なのでやめておくのが無難。なぜかというと下の1、2 の使い方があるから。
+ [[リンパ小節]]内で、胚中心以外の常に存在する部分を[[1次リンパ小節]]([[1次小節]])、[[1次リンパ濾胞]]([[1次濾胞]])と呼び、働きが活発なときだけ現れる胚中心のことを、2次(リンパ)小節、2次(リンパ)濾胞と呼ぶことがある。
+ 胚中心のない不活性なリンパ小節のことを1次(リンパ)小節、1次(リンパ)濾胞、胚中心のできたリンパ小節のことを2次(リンパ)小節、2次(リンパ)濾胞とよぶことがある。

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