軸索 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

#author("2020-03-16T15:18:18+09:00","","")
 ''軸索''(じくさく)とは、[[神経細胞]]([[ニューロン]])の[[細胞]]の一部が、ひも状に細長く伸びた部分のことで、ニューロンの働きである「情報を伝える」機能に特化した部分のこと。解剖学では、軸索と[[神経線維]]をほぼ同じ意味で使う。
#author("2020-07-10T12:09:13+09:00","","")
> 関連する内容が[[神経線維]]の項目にあります

 ''軸索''とは、[[神経細胞]]([[ニューロン]])の[[細胞]]の一部が、ひも状に細長く伸びた部分のことで、ニューロンの働きである「情報を伝える」機能に特化した部分のこと。解剖学では、軸索と[[神経線維]]をほぼ同じ意味で使う。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|[[軸索]] |じくさく |
|>|英語|axon |''ア''クソン|

 軸索では、そのニューロンが情報を伝えるときに必要な「ニューロンが興奮する」と呼ばれる状態がおこる。これはイオンチャネルの作用によって細胞膜が普段と反対の電位を帯びることで、[[活動電位]]という。活動電位は、イオンチャネルの作用で軸索の末端に向かって次々に伝わるようになっていて、これを興奮(インパルス)の伝導という。

 軸索が[[細胞体]]とつながる付け根は、太さが急に細くなる部分があり、[[軸索小丘]]という。軸索の端は次の[[ニューロン]]や[[筋]]などにつながる[[シナプス]]をつくる[[神経終末]]という。

 解剖学では、ニューロンの細長く伸びているところを[[神経線維]]と呼ぶが、神経線維と軸索は同じものである。[[ニューロン]]にある細長く伸びたところには、軸索以外に[[樹状突起]]もあるが、樹状突起の性質は細胞体の一部がのびただけで、軸索(神経線維)とは違っている。

 ふつうの[[ニューロン]]では、[[細胞体]]から出る軸索は1本だけで、細胞体でおこった起こった興奮は軸索を通じて、次のニューロンへと伝わる。例外的に、[[末梢神経系]]の[[感覚性ニューロン]]では、細胞体の両側に軸索がつながり、一方の端が[[目]]や[[皮膚]]などの[[感覚器]]、もう一方の端が[[脳]]などの[[中枢神経>中枢神経系]]とつながるものもある。

> カテゴリー: [[神経系>category/神経系]] | [[細胞内構造>category/細胞内構造]] | [[神経組織>category/神経組織]]

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。