尾骨神経 のバックアップ(No.3)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

Co でこの項目を参照しています

 尾骨神経とは、脊髄神経のひとつで、脊髄のもっとも下方からでる1対の神経のある四足動物では、尾のの運動と尾の皮膚知覚を支配する重要な神経だが、ヒトには尾がないので尾骨神経は細く、その役割は痕跡的で、尾骨付近の狭い範囲の皮膚知覚をつかさどるだけ。

言語表記発音、読み方
日本語医学尾骨神経びこつしんけい
英語coccygeal nerveコクスィズィアル・ーヴ
ラテン語nervus coccygeusネルウス・コクキゲウス
略語Co *スィー・オウ
* Coは coccygeal nerve の頭文字から。C0(スィー・ゼロ)ではない

 脊柱管を出るときは尾骨第1尾椎と第2尾椎の間から出る。普通の脊髄神経と同じく、前枝後枝に分かれる。後枝はそのまま付近の皮膚に分布し、前枝は第4、第5仙骨神経の前枝とあわさって尾骨神経叢を作る。尾骨神経叢から出る神経は肛門尾骨神経(または肛尾神経)と呼ばれ、やはり尾骨付近の皮膚に分布する。

カテゴリー: 神経系 | 末梢神経系 | 脊髄神経 | 腹部

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。