十二指腸 の変更点

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

#author("2025-02-14T23:54:42+09:00","","")
#author("2025-02-16T09:45:11+09:00","","")
 ''十二指腸''とは、[[消化管]]の一部。食べ物の通る順で言うと、[[胃]]の次、[[空腸]]の前にある[[内臓]]のこと。十二指腸と、そのあとにつづく[[空腸]]、[[回腸]]をあわせて、[[小腸]]という。全部で 6 m ほどの長さの小腸の最初の 25 cm 程度の長さの部分。

|>|~言語|~表記|~発音、読み方|
|日本語|医学|十二指腸 * |じゅうにしちょう|
|>|英語・ラテン語|duodenum * |(英語読み)デュオ''デー''ナム、デュ''オゥ''デナム &br; (ラテン語読み)ドゥオデヌム |

| * |  ラテン語の duodenum digitorum = 12本の指(の幅)から |f

** 十二指腸の場所 [#f667aa96]
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|&ref(duodenum01.jpg,nolink,十二指腸);|
| ''図:十二指腸(前から見たところ)'' ((Source: [[BodyParts3D>http://lifesciencedb.jp/bp3d/]], © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under [[CC表示 継承2.1 日本 &ref(FrontPage/80x15.png);>http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.1/jp/]])) &br; 十二指腸(ピンク&color(#FF00FF,#FF00FF){  };)を前から見たところ。小腸の残りの部分は大腸に囲まれたところにある。十二指腸は、[[胃]]から[[横行結腸]]の後ろを通って小腸の残りの部分につながる。 |f
| ''図:十二指腸(前から見たところ)'' ((Source: [[BodyParts3D>http://lifesciencedb.jp/bp3d/]], © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under [[CC表示 継承2.1 日本 &ref(FrontPage/80x15.png);>http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.1/jp/]])) &br; 十二指腸(ピンク&color(#FF00FF,#FF00FF){  };)を前から見たところ。[[小腸]]の残りの部分は大腸に囲まれたところにある。十二指腸は、[[胃]]から[[横行結腸]]の後ろを通って小腸の残りの部分につながる。 |f

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|&ref(duodenum02.jpg,nolink,十二指腸);|
| ''図:十二指腸(後ろから見たところ)'' ((Source: [[BodyParts3D>http://lifesciencedb.jp/bp3d/]], © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under [[CC表示 継承2.1 日本 &ref(FrontPage/80x15.png);>http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.1/jp/]])) &br; 十二指腸(ピンク&color(#FF00FF,#FF00FF){  };)を後ろから見たところ。十二指腸は、[[胃]]から[[横行結腸]]の後ろを通って小腸の残りの部分につながる部分。 |f

 十二指腸は、おなか([[腹腔]])の右側上部、[[肝臓]]の下あたりにある。向かって前からみたときに「Cの字」を描いている(あるいは「逆コの字」ともいわれる)。Cの字の上側は、[[胃]]の最後の部分の[[幽門]]につながり、下側は[[空腸]]につながる。

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|&ref(小腸/s-intestine03.jpg,nolink,小腸の3つの部分);|
| ''図:小腸の3つの部分(前から見たところ)'' ((Source: [[BodyParts3D>http://lifesciencedb.jp/bp3d/]], © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under [[CC表示 継承2.1 日本 &ref(FrontPage/80x15.png);>http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.1/jp/]])) &br; 小腸は、[[十二指腸]](ピンク&color(#FF00FF,#FF00FF){  };)、[[空腸]](黄色&color(#FFFF66,#FFFF66){  };)、[[回腸]](緑色&color(#00FF00,#00FF00){  };)の3つの部分からなる。十二指腸は[[胃]]とつながり、回腸は[[大腸]]とつながる |f
| ''図:小腸の3つの部分(前から見たところ)'' ((Source: [[BodyParts3D>http://lifesciencedb.jp/bp3d/]], © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under [[CC表示 継承2.1 日本 &ref(FrontPage/80x15.png);>http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.1/jp/]])) &br; 小腸は、十二指腸(ピンク&color(#FF00FF,#FF00FF){  };)、[[空腸]](黄色&color(#FFFF66,#FFFF66){  };)、[[回腸]](緑色&color(#00FF00,#00FF00){  };)の3つの部分からなる。十二指腸は[[胃]]とつながり、回腸は[[大腸]]とつながる |f

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|&ref(小腸/s-intestine04.jpg,nolink,小腸の3つの部分);|
| ''図:小腸の3つの部分(後ろから見たところ)'' ((Source: [[BodyParts3D>http://lifesciencedb.jp/bp3d/]], © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under [[CC表示 継承2.1 日本 &ref(FrontPage/80x15.png);>http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.1/jp/]])) &br; 小腸は、[[十二指腸]](ピンク&color(#FF00FF,#FF00FF){  };)、[[空腸]](黄色&color(#FFFF66,#FFFF66){  };)、[[回腸]](緑色&color(#00FF00,#00FF00){  };)の3つの部分からなる。十二指腸(ピンク&color(#FF00FF,#FF00FF){  };)は[[胃]]と他の小腸の部分をつなぐ「コの字型」をした部分、空腸と回腸は[[腸間膜]]でつながれて、[[大腸]]に囲まれている部分 |f
| ''図:小腸の3つの部分(後ろから見たところ)'' ((Source: [[BodyParts3D>http://lifesciencedb.jp/bp3d/]], © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under [[CC表示 継承2.1 日本 &ref(FrontPage/80x15.png);>http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.1/jp/]])) &br; 小腸は、十二指腸(ピンク&color(#FF00FF,#FF00FF){  };)、[[空腸]](黄色&color(#FFFF66,#FFFF66){  };)、[[回腸]](緑色&color(#00FF00,#00FF00){  };)の3つの部分からなる。十二指腸(ピンク&color(#FF00FF,#FF00FF){  };)は[[胃]]と他の小腸の部分をつなぐ「コの字型」をした部分、空腸と回腸は[[腸間膜]]でつながれて、[[大腸]]に囲まれている部分 |f

 十二指腸につづく空腸、回腸には[[腸間膜]]があるが、十二指腸にはない。十二指腸は、腹腔の[[後方]]にあり、背中側の壁([[後腹壁]])にくっついている。[[腹膜]]は十二指腸の腹側の半分だけを覆っている。



** 十二指腸の構造1 [#xf0998c5]
 Cの字の縦になったあたりで[[膵臓]]の[[消化液]]である[[膵液]]が通る[[膵管]]と、肝臓、胆嚢から胆汁が流れ込む総胆管が、十二指腸につながっている。これらの場所を、十二指腸の内側から見ると、管の先端が内腔に飛び出してみえることから、[[十二指腸乳頭]]と呼ばれる。膵管は2箇所で開口していて、そのうちの1箇所は、膵管と総胆管とが合流してから流れ込むようになっている。膵管と総胆管が合流する方を[[大十二指腸乳頭]](ファーター乳頭)、膵管だけの方を[[小十二指腸乳頭]]という。

 食べ物は、食後に胃の中に一時的に蓄えられると、そこから少量ずつ十二指腸へ送られる。そこで膵液や胆汁が混ぜられ、更に消化が進む。

** 十二指腸の構造2 [#a5b32005]
 小腸の壁は、基本的に同じ構造で、十二指腸も同じ。[[小腸]]を参照のこと。特徴は、小腸の中では、[[絨毛>腸絨毛]]がもっともよく発達していること、[[粘膜固有層]]に点在する[[腸腺]](=腸陰窩、リーベルキューン腺)の下に、さらに管状の腺が続いており、粘膜筋板の下、粘膜下層に分布すること。この腺は、[[十二指腸腺]](ブルンナー腺)と呼ばれる管状腺で、アルカリ性の[[粘液]]を分泌する。胃液によって酸性になった内容物の [[pH]] が十二指腸で中性に戻るのに役立つ。



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