ペンフィールドのホムンクルス
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
ペンフィールドのホムンクルスとは、大脳新皮質の運動中枢(運動皮質)や体性感覚中枢(体性感覚皮質)に描かれる小人(ホムンクルス)の像のこと。脳のある場所の神経細胞体が、体のどの部位を支配しているか、という対応関係(神経線維のつながり方)を整理して、これを脳の上に地図のように描いたものである。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | ペンフィールドのホムンクルス | ペンフィールドのホムンクルス |
ペンフィールドの小人 | ペンフィールドのこびと | ||
英語 | Penfield's homunculus | ペンフィールズ・ホマンキュラス |
ペンフィールドとは、脳外科医で神経解剖学者であったワイルダー・ペンフィールド Wilder Penfield のこと。ホムンクルス Homunculus とは、ヒト形の小人のこと。ペンフィールドらが最初にこのことを見つけて発表した |
体の部位とそれを支配する脳の場所との間の対応関係のことを、体性局在(体部位局在)という。その脳の部位に体性局在の地図を描いたものを体性局在の小人(通称 ホムンクルス)と呼ぶが、ペンフィールドのホムンクルスは、このうち最初に見つかった代表的な例である。大脳新皮質の運動中枢に描かれる小人の地図を運動ホムンクルス motor homunculus、体性感覚中枢に描かれるのを、感覚ホムンクルス sensory homunculus という。