ワルダイエル
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
ワルダイエル Waldeyer は人名。ドイツ語名であるワルダイエルを実際のドイツ語読みに近くヴァルダイエル、ヴァルダイアーと表記することもある。
ハインリヒ・ワルダイエル †
Heinrich G Waldeyer-Hartz ハインリヒ・G・ヴァルダイエル-ハルツはドイツの解剖学者で、1836年~1923年ベルリンで没。
名前をちゃんと書くと、Heinrich Wilhelm Gottfried Waldeyer-Hartz ハインリヒ・ヴィルヘルム・ゴトフリート・ヴァルダイエル-ハルツ。正式には、von Waldeyer-Hartz(フォン・ヴァルダイエル-ハルツ)となるが、本人が von を使わなかったことを尊重してvonをつけずに呼ぶ。
染色体(chromosome クロモソーム)や、ニューロン neuron という言葉をつくり、その考え方を示した人として有名。
ハインリヒ・ワルダイエルの名がつく構造 †
有名なもの †
- ワルダイエルの咽頭輪(扁桃輪)、ワルダイエル輪、咽頭リンパ輪
- ワルダイエルのニューロン説(ワルダイエル・ニューロン) → ニューロン
あまり有名でないもの †
- ワルダイエル窩(上・下十二指腸陥凹)
- ワルダイエル腺 - 眼瞼(=まぶた)、特に下眼瞼のふちに多い汗腺。
- ワルダイエル鞘 - 膀胱内の尿管の壁の部分
- ワルダイエル束、ワルダイエル路 - 後外側束、脊髄の神経線維束
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