ニューロン
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
詳細は神経細胞の項目にあります
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ニューロンとは、神経細胞のこと。1個の神経細胞の構成成分すべて、神経細胞体と樹状突起や神経線維(軸索)を全部あわせたものを指す。ニューロン neuron とは、「神経の(最小)単位」を意味する造語で、これを日本語に訳して、神経単位、神経元とも呼ばれる。
* | ギリシャ語で「神経の~」を意味する neur- に、「単位」「粒子」を意味する -on をつけた言葉。ドイツの解剖学者 ハインリヒ・ワルダイエルによる造語。光をつくっている粒子(単位)を photon フォトン(光子 こうし)、電気の元になる粒子を electron エレクトロン(電子 でんし)というのと同じ名前の付け方 |
neuron という用語は、ドイツの解剖学者 ハインリヒ・ワルダイエルが、1891年に名づけた。ワルダイエルは、カハールの研究結果を元に、神経系をつくっている機能的な最小単位となるのが、1個1個の神経細胞であるという考え方を確立させた。これは後に、「ワルダイエルのニューロン説」と呼ばれている。